「脊椎関節炎の疫学調査・診断基準作成と診療ガイドライン策定を目指した大規模多施設研究」班および日本脊椎関節炎学会では協働で脊椎関節炎診療の手引きを作成しており、今般、完成いたしました。当研究班ホームページおよび日本脊椎関節炎学会ホームページ上に公開し、広くパブリックコメントを募集したいと思います。ご意見をお寄せいただければ幸いに存じます。
従来、脊椎関節炎、とくに体軸性脊椎関節炎は本邦では比較的稀な疾患としてとらえられてきました。一方、世界的には関節リウマチとほぼ同じ程度の患者数がいるとされ、疾患概念、診断、治療も世界的に大きく進歩しております。このような時代にあって本診療の手引きは本邦の現状を考慮した上で、ASAS（The Assessment of SpondyloArthritis international Society）などの最新の知見を反映しております。脊椎関節炎の臨床症状は多彩であり、本診療の手引きは横断的な診療科連携を考慮し、すべての臨床医を対象として、脊椎関節炎に対する理解と適切な診断・治療の普及を願って作成したものです。我が国の脊椎関節炎診療に本診療の手引きが広く活用され、診断・治療の質の向上につながることを期待しております。何卒よろしくお願い申し上げます。
ご意見は2020年3月22日24時まで受け付けさせていただきます。日本脊椎関節炎学会事務局 info@spondyloarthritis.jp までメールでお送りください。尚、すべてのご意見に対して返答させていただくわけではございません。ご理解のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

研究代表者　冨田哲也
編集委員長　田村直人

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